目次
この記事では皆さんのそんなお悩みにお答えします。
この記事でわかること
- おすすめの医療用フェイスシールドやゴーグルの選び方
病院では医療用フェイスガードやゴーグルの着用が求められている
COVID-19の広まりを受けて、多くの病院で個人用防護具(PPE)の装着が求められています。
PPEとしてはマスク、ガウン、手袋、キャップ、そしてフェイスシールドやゴーグルがあります。
施設によると思いますが、マスク、ガウン、手袋、などは消耗品として支給されますが、フェイスシールドやゴーグルは自前で調達しなければならないところもあります。
医療従事者に限らず、病院内の施設で働く方、出入りする業者の方も、着用が必須の施設も増えているようです。
私の施設ではフェイスシールドが支給されますが、曇りがひどく長時間装用には耐えられないので、自分で購入することにしました。
↑おそらく世界で最も普及しているフェイスシールド。安価なのが取り柄ですが、曇るしゴムバンドで頭痛くなるし、長時間使用するには厳しいです。
フェイスシールドとゴーグルは同様の保護効果、安全メガネは隙間に注意
購入しようと思った矢先、フェイスシールドとゴーグルってどちらがいいのかなと考えました。
顔を全面覆えるフェイスシールドがいいのかとも思いましたが、2014年の時点では十分なエビデンスはなく、どちらが良いとは言い切れないようです。
医療従事者へのEV伝播を防ぐために、フェイスシールドとゴーグルのいずれがよいかについて、効果の比較に関するエビデンスのレベルは非常に低い(註:どちらがよいのか決定することは困難である。)
CDCによる2020年12月時点での見解でも、フェイスシールドとゴーグルは同等に扱われています。
しかし、安全メガネについては隙間から飛沫が眼に入る可能性を指摘しています。
Eye Protection
- Put on eye protection (i.e., goggles or a face shield that covers the front and sides of the face) upon entry to the patient room or care area, if not already wearing as part of extended use strategies to optimize PPE supply.
- Protective eyewear (e.g., safety glasses, trauma glasses) with gaps between glasses and the face likely do not protect eyes from all splashes and sprays.
- Ensure that eye protection is compatible with the respirator so there is not interference with proper positioning of the eye protection or with the fit or seal of the respirator.
- Remove eye protection after leaving the patient room or care area, unless implementing extended use.
- Reusable eye protection (e.g., goggles) must be cleaned and disinfected according to manufacturer’s reprocessing instructions prior to re-use. Disposable eye protection should be discarded after use unless following protocols for extended use or reuse.
救急科の先生の意見では、「ディスポーザブルで顔面下部からの吹上げにも耐えられるフェイスシールドがベストなのではないかな」
といった声も聞かれました。
医療用フェイスシールド・ゴーグルのおすすめ
スリーエム マスクにくっつくアイガード
このフェイスシールドは不織布のマスクの上に貼るので、下からの吹上げにも対応しています。
装着も簡単、非常に軽く、眼鏡の上からも着用でき、かつほとんど曇りません。
YAMAMOTO(山本光学) スタンダードモデル YF-800L
こちらも院内で着用されている方をよく見かけます。
海外製など様々なメーカーから販売されていますが、粗悪な作りのものも多く、
使用している方に話しを聞くと山本化学など日本製のものがよいそうです。
顔全面を覆えるタイプと眼部のみを覆える(画像参照)のものがありますが、
曇り止めという観点では後者の方が使い勝手が良いです。
唯一のデメリットは、折り畳めないというところ。持ち歩くのには少し不便ですね。
3M ゴーグル GG6001SGAF-BLK
CDCがいうゴーグルというのは、まさにスキーやスノボ用のようなこうしたタイプのものを指します。
確かに眼周囲はしっかりと密閉されて保護することができますが、見た目はすこしイカツイです。
内部はどうしても曇りがちですので、曇り止めの併用も効果的です。
以下は安全・保護メガネ
CDCは保護メガネや安全メガネは眼に隙間ができ、飛沫が眼に入る可能性があるという点を指摘しています。
防護という観点ではフェイスシールドやゴーグルのほうが推奨されます。
YAMAMOTO(山本光学) 一眼型セーフティグラス LF201
こちらの商品はゴーグルタイプ。バリバリのPPEというよりもスマートな印象です。
こうした製品を着用している先生も多いですが、結構目の間に隙間ができるのは事実です。
ビジョンベルデ VS-303F
より眼の周囲を覆えるタイプがこちら。
眼鏡の上からでも着用が可能です。確実にフィットするわけではないので、若干の隙間は生じます。
Oakley EVZERO PATH
見た目を追求するのであれば、Oakleyのサングラスを転用するのも一考です。
Oakleyはいずれも度なし透明のレンズを入れることができるので、好きなフレームから選ぶことができます。
まとめ
以上、医療用フェイスシールド・ゴーグルの紹介でした。
防護という観点からは、やはりディスポーザブルのフェイスシールドが最も優れていると考えます。
それぞれのシチュエーションや予算を勘案して、フェイスシールド・ゴーグル選びの一助となれば幸いです。
※本記事は紹介した商品のCOVID-19防護への有効性を保証するものではありません。適切なPPE選び、装用については各自の責任のもとで行ってください。