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医学部CBTの対策と勉強法

今回は医学部における座学の集大成、CBTの勉強法についてご紹介します。

出題範囲は1-4年で習った範囲と膨大で、毎度試験の度に更新されていきますが「人生で一番勉強したなー」と思いました。

が、結果は89.5%、学内順位は1桁。とにかく目標の9割には及ばず、悔しい思いをしました。

しかしながら、数Ⅰすら怪しい文系スペックと、子育てに翻弄される日々でここまでやってきました。

文系出身は医学部で生きていけるのでしょうかというお問い合わせをしばしばいただくので、とりあえず生きていけるという何かの希望になれば幸いです。

ということで、僭越ながらここではわたしの勉強法と、もう少しこうすればよかったという失敗談?をご紹介できればと思います。

 

CBTで高得点をとるメリット

医師国家試験は何点であろうと合格すれば良い試験ですが、CBTはなるべく高得点を狙いたい試験です。

理由は以下の通りです。

 

1.マッチングの際に評価の1つとなる

マッチング時にCBTの成績表を提出させる病院が増えてきています。

初期研修先の病院を決めるマッチングでは、医師国家試験に合格するものという前提で病院は採用を行います。

全国から集った医学生を評価する際、各大学における成績は基準がバラバラです。採用側としては受験者がどれだけまじめに医学を学んできたかを知るには使いづらい基準です。

そこで用いられるのが、全国統一の基準で実施されるCBTの結果です。

研修先として人気の病院、例えば虎ノ門病院・亀田メディカルセンター・聖路加国際病院など、多くの病院がCBTの成績表提出を求めています。

誰もが知っている病院に限らず、首都圏の病院は競争率が高い傾向にあります。友人は東京出身で、現在は地方の医学部に通っています。将来のマッチングを見据え、地元に戻るためにCBTは猛勉強したと言っていました。

CBTの点数が足りないということで、将来の選択肢が狭まるのはもったいないことです。

今はマッチングなんてまだ先だと考えているかもしれませんが、「あの時、合格だけを目標にせずしっかりと点数をとっておけば良かった」と後悔することのないよう、しっかりと対策をすることをおすすめします。

2. 臨床実習、国試に向けた土台となる

と、先人はよくおっしゃいます。

わたしはまだCBT終えたばかりなのでなんとも言えません。が、あまりにも多くの先輩方が仰るのでそうなのでしょう。

CBTの成績順と国試模試の成績順はたいして変わらないという話も耳にします。

もちろん医学の基礎をまとめ上げるという意味でも重要なCBTですが、個人的には「あの時あれだけ勉強して、このくらいの成績で返ってきた」というイメージが国試への自信につながるのかもしれません。

 

わたしのCBT対策と勉強法

9割取る方法!みたいな記事はかけませんので、9割目指したけれど絶妙にしくじった人の例としてご参考ください。

 

1.スケジュール

普段から大学の授業は半分くらい聞いているので、全くゼロからのスタートというわけではありません。

CBT対策として本格的に動き出したのは本番から3ヶ月前になります。

 

2. 出題範囲を理解

CBTでは大きくわけて基礎医学と臨床医学からの出題がありますが、臨床医学関連の出題がおよそ6割を占めます。

もちろん基礎医学を捨てて良いというわけではありませんが、まず手を付けるべきなのは臨床医学でしょう。

クエスチョンバンク(以下QB)でいうと、VOL.2,3から始めるのがおすすめです。

もちろん基礎医学のVOL.1は合格に必須ですし、高得点を目指すのであれば隅々まで勉強が必要でしょう。

引用:INFORMA

 

3. まずは早めにQBを一周

これには賛否があるところですが、個人的にはなるべく早く一周して全体像を把握すべきだと思います。

同期の中にも2パターンいあって、1週目からまとめノートを作りながらじっくり解くタイプと、まずは一周派でした。

個人的にはCBTとはどのような試験なのかを理解して、かつ自身の苦手分野はどこにあるのかを早期に把握することが重要だと思います。

普段の講義の期末試験を初見では解けないのと同じで、1周目にわからなかった点をノートにまとめていくのは時間がかかりすぎると思います。

わたしはVol.2→3→1の順でざっと解いて、Vol.4や5はひとまず解かずに放置しました。

Vol.4にはCBT独特の10~26くらいの選択肢から選ぶ多選択問題や4連問が収録されています。これらの出題形式は各疾患のイメージ像がしっかりできあがっていると解きやすく、Vol.2,3をやり込むことで力が付きスムーズに移行できると考えたためです。(わたしの大学では早々に模試を受けたので、出題形式として理解していたということもあります。もし4連問をみたこともないという状況の場合、何問か目を通すといいでしょう。)

 

4.じっくり2周目

Vol2→3→1の順で解きすすめました。

CBT向けのQBが紙媒体が廃止され、ちょうどオンライン版のみの提供となった時期でした。

はじめは「本がないとなんか嫌だな、、」と思っていましたが、はじめてみればオンライン版のほうが快適です。

本では解説を隠しながら進めなければなりませんが、その心配もありません。

子供を抱いていてもスマホ片手で勉強できますし、間違った箇所は○☓△で記録を残し、理解度の低い問題だけまとめて問題演習なんかもできて助かりました。

CBTはプール問題から出題され、実際に本番でもQBで見かけた問題をいくつもみかけました。とはいえ、QBの解答を覚える勉強法では歯が立ちません。解説をしっかりと読み、病気がみえるなどで調べて勉強を進めましょう。

その際iPadのGood notesというアプリを用いて、臓器別に雑多な暗記用のまとめノートを作りました。

QBの解説や病みえのまとめをスクリーンショットして、ペタペタと貼り付けます。場合によっては手書きでメモなども。試験の直前には問題をとき直す時間もないので、要点や弱点の確認に大変役立ちます。

なんでもかんでもスクリーンショットしてるとただのQBや病気がみえるのコピーが完成するだけなので、ある程度的は絞ることをおすすめします。

 

5.予備校の講義動画について

結果MECを流し見、medu4を練習問題以外視聴しました。

動画視聴は賛否両論で、時間の無駄という声もあります。確かに本を読んだほうが情報のインプット量も多く、効率もいいのです。

が、私はそうした勉強は飽きてしまうので、動画視聴でいいペースメークができたと思います。

MECはCBT向け教材が早々に学内で配布されたため、3年生の臨床講義と並行して臨床科目だけ視聴しました。

倍速ですぐ見終わりますし、要点を押さえるには便利です。友人はMECとQBで9割へ到達していました(でもQBの帯に「QBだけで9割とれました!」ってかいてあるのでなくてもいく人はいくのでしょう笑)

個人的には3年生の終わり頃からどうせ国試につながるし、臨床講義でバラバラと身についた知識をまとめるためにmedu4みるか!ということで、その時の講義科目に合わせて視聴していました。

イメージがつかみやすく、復習もしやすいので非常に素晴らしいのですが、いかんせんCBT向けにはオーバーワークです。

hzm先生はCBT向けにスキップしていい箇所は⊿マークをつけているのですが、QBを解いてるとまんまスキップした疾患が出題されていたりもします(とにかく合格ラインに達するという点では飛ばしてもいいのかもしれませんが)。

そこで、レビューブックにはCBT出題疾患に©マークがついています。これと対照しながら視聴する作戦は良かったです。

ちなみに練習問題は軒並み飛ばして、アウトプットはQBで行いました。QBをといていてわからない箇所は解説を読みながらmedu4のテキストに戻って復習を重ねました。

CBT対策としてmedu4に手を出したのは吉であり凶であったかもしれません。

わたしの大学ではCBTの1週間前ぐらいまで講義が続くのですが、授業を片耳にひたすら1.5~2倍速再生で視聴してなんとかCBT1.5ヶ月前に公衆衛生と救中麻以外を見終えました。動画講義は良いインプットですが、CBTに関してはアウトプットを繰り返すことが重要です。
(どこかでmedu4に専念してQBを解かず爆死ししたという記事を拝見し、インプット過多にならないように参考にさせて頂きました)

自分のなかでは動画視聴に時間を費やしたことは反省点でもありますが、自身の勉強スタイルと各疾患のイメージ像を作り上げられた点を勘案すると、これはこれで良かったのかなと思います。

ちなみにmedu4の基礎医学はコンパクトに要点がまとまっていておすすめです。

6.QBのVol.5(最新問題)

「時間ない!Vol.5は飛ばすわ!」という声が散見されます。

確かに2週間前から始めるとか本当に時間がない場合は飛ばしてもいいのかもしれません。

しかしながら、Vol.5はまさに前年に出題されてた問題が詰まっています。

定期試験の過去問は何年のものから解きますか?

多くの方は前年のものからだと思います。

なぜでしょうか。それは最新の傾向を反映し、かつ今年も出題される可能性があるからです!

解きましょう!

 

7.TECOMのこあかり

CBT1ヶ月前頃にはQBも3周目半ばに突入しました。結構解答を覚えてしまっている節もあったので、もっと演習量を増やすためにこあかりに手を出します。

QBを周回して力をつけていると、結構サクサクと解き進める事ができます。3冊を1週間半でとき終えました。

QBでは見かけない問題も多く、本番でもちらほらこあかりで演習した問題が出題されました。QBとは別の視点で出題傾向をみることができますし、1ヶ月前くらいに解いておいてよかったなと思います。

 

9.模試について

学内でMEC,TECOM、個人でQB模試を受験しました。

体感的な難易度でいうと

QB>MEC≒TECOMといった具合でしょうか。

わたしの模試の歩みは、

・5ヶ月前:MEC模試(73%) 本格的には勉強をはじめていない段階

・1.5ヶ月前:TECOM模試(87%) 比較的簡単に感じました

・1週間前:QB模試(83%) やや難しく感じました

面白かったのは、模試の成績(%)は変動しますが、学内順位はほぼ変動しなかったことです。

皆ある程度の水準にいて、同じように努力を重ねるのでスライドしていくようです。

 

10.直前期

QB模試を解いて少なくとも合格圏にいることがわかると、悟りを開いてきます。

ここまではアウトプット中心に勉強を進めてきました。直前期には苦手分野の演習に加え、この辺で一度まとめノートを見直したり、これまで得てきた知識を再度整理しました。

また、体調を崩しては当日に力を発揮できないので、本番2日前からはなるべく0時前に寝るようにしました。

 

11.反省点

結局目標としていた9割には及ばずという結果に終わりました。

たらればですが、medu4の視聴をCBT対策を本格始動する前に終わらせて、もう少し定着をはかりたかったところです。

3年生の系統講義あたりに同時並行で進めるのが理想でしょうか。

また、基礎医学分野のちょっとした計算問題などに文系的アレルギーをきたさずにもう少し理解を深めればよかったのかもしれません。

9割を超えた友人は、普段から本当に一生懸命勉強をしていたり、病態生理を深く理解していたり、あるいは驚くほど優れた理解力や暗記力(おそらく影の努力)を有していたり、何かしら尊敬できるところがあります。

自分に足りなかった点をしっかりと見直して、次につなげていきたいと思います。

 

(僭越ながら)これからCBTを受ける方へ

天下の高得点を獲得した訳ではないので、勉強法やらアドバイスを申す立場ではないのですが、受験して自身が感じたこと、周りを見渡して思ったことを列記します。

なるべく早めに問題に触れる

思い立ったらとりあえずスマホでQBオンラインを開き、クイズを解くかのごとく一周してみてください。

「いけそう!」とか「結構やばいじゃん」とか、「、、、」とかまずは自分の立ち位置を把握して、勉強のスケジュールを設定することが肝要かと思います。

仲間との勉強もおすすめ

これまで勉強は個人プレーが多かったのですが、今回は仲間と一緒に勉強する機会を増やしました。出題範囲が膨大なCBTでは、自分で調べるよりも互いに質問し合って勉強を進めていくほうが効率がよく、定着しやすかったです。一緒に病態を考えたり、ゴロを考えたりだとか、能動的な学習はやはり効果が高いようです。たとえ普段勉強しないタイプの友人と一緒でも、質問を受けて気付かされることがたくさんありとても良かったです。

4連問は数をこなせばパターンが見えてくる

少し面を喰らう4連問ですが、何度も演習を重ねるとコツがつかめてきます。

こあかりのイントロにあるように、「1問目は合ってたらラッキー」ぐらいの気持ちで挑むのが良いのではないでしょうか。

検査に関する質問なども、「まず行う検査」と聞かれたら侵襲度の低いものを選ぶのがお決まりですし、「診断の確定」には生検など侵襲度が高めの選択肢が解答になることが多い傾向にあります。

ある程度Vol2,3で基礎力をつけたら、あとは演習あるのみのセクションだと思います。

 

最後に

以上、一例として、参考にしていただければ幸いです。

振り返ってみるとサラッとした内容ですが、休むまもなく勉強に育児と、メンタルをえぐられることも、、

家族や友人と励まし合ってこそ乗り越えることができた試験かと思います。

あなたの味方もそばにいるはずです!ぜひ感謝の気持ちを伝えながら頑張ってください!

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