医学部への合格が決まってからふと湧き出したこの思い(遅い)
おそらく中学生の頃から連綿と続く数式への嫌悪感、数字が苦手、理系科目が苦手、暗記は得意という思い込み。熾烈な医学部受験を突破した10代の学生と混じって勉強についていけるのかという不安は残った。
いまや理系/文系の区別は無意味と感じるが、キャッチーなので本ブログでは文系という属性を使う。
何がキツイか
・(私の通う大学では)1年次の教養科目でどっぷり大学レベルの統計数学、化学、物理を履修。おまけに実験まで。
・当たり前だが高校の範囲は理解している前提で各授業が進んでいく
・周囲は高校時代で習ったことの焼き直しなので楽勝ムード
医学部に入った以上、いわゆる理系科目からは逃れることができない。微分積分?mol濃度??波動???1年生は教養科目が多いので、6年間の中ではかなり緩やかな時間が流れている。しかしながら、文系卒にとっては受難の連続である。
ではどうする?
・結局試験に通れば良い
・勉強する時間はある
なにも「微分はニュートンとライプニッツが云々〜」とか、「高校物理は丸々理解!」する必要はない。要は試験を通して留年を阻止すればよいのである。授業をしっかりと聞いていれば何が出題されるかは予測できるし、流れてくる過去問もある。何より、仕事に追われることもなく、腰を据えて勉強ができる。高校レベルで抜けている内容は友達に聞けば教えてくれるし、スタディサプリも随分活用した。2回目の大学でアヘアヘ酒まみれ生活に陥らない限りは、切り抜けられると思う。
切り抜けた結果
必死に勉強を続けた結果、学年で3番に。文系卒でもここまでいけた。
2年生ではいよいよ人体の正常構造・機能を学んでいる。懲りもせず「ここからは数字から離れて暗記だ!」とか思っていたけれど、やはり数学/化学/物理はついて回る。生体物質について学ぶには化学の土台が必要だし、血流や血管について学ぶ上でも物理がないと説明がつかない。逃げるのは諦めた。というより、少しずつその面白みを感じ始めている。
"皆さんはMedical doctorである前に、Scientistです"
誰かが言っていた。Scientistになるなんて夢にも思っていなかったけれど。
内心ちょっと照れた。