EBP:Evidence-based parenting(エビデンスに基づいた子育て)のカテゴリでは、日常の勉強の中で「ほえー」っとなったエビデンスに基づく子育てのヒントについて、紹介していきたいと思います。
※p.p.は医学的助言を一切行いませんし、情報の利用については自己責任で行ってください。
語源はEBM:evidence based medicine(エビデンス=根拠に基づいた医療)にあります。
ざっくり言うと、やみくもに治療をするのではなく、研究に基づいた科学的根拠と患者さんの希望の両者を勘案しながら医療を提供しましょうということです。
さて、p.p.にも子供が誕生して、日々子育てに奮闘しています。
初めての子育てですから、毎日どうすればいいのかという疑問だらけです。
なんか知らないけど右上ばっか見てるけど大丈夫かなとか、お腹がカエルみたいにぽっこりしてるとか、、
(更に小児科で重篤な疾患の勉強をしているので、不安が増大)
そこでGoogle先生に質問をするのですが、ネット上には怪しげな情報が溢れかえっています。
先日ワクチンのスケジュールについて調べていたら、B型肝炎ワクチンは接種すべきではない!という記事を目にしました。
わたしは初めて自然派ママ(反ワクチン原理主義者)の存在を知りました。記事によるとB型肝炎は母子感染で起きるけど執筆者はB型肝炎持ってない、子供が針刺し事故起こす可能性なんてありえないから受ける必要なんて無いという結論でした。
確かにそうですが、ワクチン定期接種化を決めた際の国立感染症研究所の見解では、水平感染が容易におこる・若年成人に流行・HBVウイルスは体外排出困難・ワクチン効果高いという根拠をもって決定されました。
水平感染とはいわゆる一般的な感染のことで、B型肝炎でいえば子供の喧嘩で噛まれた際の唾液から感染したり、アメフト部や相撲部内での皮膚接触が推定感染経路として報告されています。
なんだか無いようで、あるっちゃ有るかなっていう感染経路ですよね。
上記の記事の執筆者の方は、こうした点も考慮したら接種したのかなとか気になってしまいます。
さらに興味深いのが、この上述の記事にはコメントが結構ついていて、「やっぱそうですよね!私も接種控えます!」みたいな賛同の声も拡散しています。
ワクチン接種反対派を根絶しにしようというより、少なくとも正しい(根拠が最低限ある)情報に触れてほしいという思いがあります。
詳しい説明は省きますが、EBMでは以下のSTEPを踏んでいきます
step 1:疑問(問題)の定式化
step 2:情報収集
step 3:情報の批判的吟味
step 4:情報の患者への適用
step 5:step 1~step 4のフィードバック
引用:The SPELL
ネット上で溢れている情報を鵜呑みにせず、批判的にみることが我が子を守る上で大切なことかと思います。