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先に結論:産後クライシスは2人の時間が失くなることが最大の原因
これまで仲の良かった夫婦が、出産という傍目では幸せなイベントをきっかけに離婚まで追い詰められてしまうケースがあります。
振り返ってみれば、自身もあの頃は夫婦仲が一時的に悪くなっていたなという自覚があります。
私の場合はその原因を考え、その解決策を探ってきました。
様々な要因が複合的に絡み合うことで大きな問題となるわけですが、最も大きな要因は2人時間が失われるという変化に順応できないため、不仲になるのではないかと考えています。
産後の夫婦の危機を乗り越えた経験に基づき男性目線のアドバイスとして、悩める方の参考になれば幸いです。
産後の夫婦仲が悪化する要因を理解し、解決策を考える
子供が生まれ日々の育児に忙殺されていると、夫婦仲どころか自身の置かれている状況を振り返ることも難しくなります。
まずは何が不仲の問題になりうるのかを、ここで一度整理してみましょう。
1.産後の女性はホルモンの影響で心身が不安定になる
産前と産後では女性の身体には大きな変化が起きています。
妊娠中は出産に向け、エストロゲンやプロゲステロンといった多量の女性ホルモンが分泌されますが、産後には一気にその分泌量が減少します。この変動はイライラ感や不安感、無力感などを引き起こします。
画像引用:NHK すくすく子育て
もし男性が、「奥さんの様子が前とは変わった」と思うのであれば、そうした一時的な身体的な変化が起きていることを理解することが重要です。
こうした大きな変化から、些細なことによるケンカが増えます。
「いつもイライラしてなんだよ!」と思う前に、つい先日までの妊娠と出産が本当に奇跡的な出来事ということを知ると心が寛くなります。
ある意味お母さんの身体にとっては「異物」であるはずの赤ちゃんですが、免疫システムを書き換えて「自分の身体の一部」とし、全力で栄養をあげて育てるのが妊娠です。更に長丁場の出産も経験します。子供が生まれたという事実に目が向きがちですが、これまでのお母さんの変化と頑張りに敬意を払うべきでしょう。
2.不安定な身体に睡眠不足が追い打ちをかける
今までは疲れたらゆっくり寝て身体を休めることができましたが、そうはいきません。
産後数ヶ月は1〜2時間おきの授乳で起きなければならないこともあります。
同室で寝ている場合、夫婦共に寝不足になることもあるので、互いのイライラは更に募ります。
お母さんは常に寝不足なので、お父さんはほんの10分でも赤ちゃんを預かり、「すこしお昼寝したら?」と声がけしてあげる配慮が求められます。
3.これまでの2人の時間が気づけば無い
赤ちゃんが生まれるまでは2人で何でもできました。
休日の朝は好きな時間に起きて、趣味をしたり、夜は好きなタイミングで食事に行ったり。
3人寄れば文殊の知恵ともいうように、2人と3人には大きな違いがあります。
2人で飲みに行けばサシ飲みと言いますが、3人では飲み会です。
3人集まればいわば社会となるのが大きな変化です。その変化を受け入れましょう。
しかしながら、家族の幸せの根っこには夫婦が仲良くあることにあります。
今までのちょっとした会話や、2人の時間が生活の変化に伴い減ってしまったこと。
そうした点が産後の夫婦仲の根幹を揺るがしているのではないかと考えます。
もちろん産前の状態を産後に完璧に再現することは難しいです。しかしながら、夫婦の時間は努力しなければまた戻って来ません。
夫婦仲を改善するには、こうした問題点を解決することが重要です。
夫婦仲を改善するためのアイディア
家事を家電に任せて夫婦の時間をつくる
個人的に一番有効であったのはこの解決策です。
産前の生活スタイルでは夫婦で余裕のある方が洗濯、食事作り、掃除などの家事をこなすというあいまいな取り決めでした。
このスタイルを数年間続けてきたので、赤ちゃんの登場により生活に余裕が消え、家事が回らなくなりました。
結果、これまではすっきりとしていた部屋の中は散乱し、子供を寝かしつけてから疲れた身体で家事をこなすことに。
すると、夜は二人でおしゃべりをしたり、映画をみていたような時間も消えました。よって、夫婦間でのコミュニケーションがとれなくなり、様々なケンカを生み出していたわけです。
皿洗いは食洗機におまかせ
我が家ではまず食洗機を導入しました。これが本当に助かった。
シンクに積み重なった食器をみるだけでうんざりしていましたが、食洗機に入れるだけ。
しかも手洗いよりきれいになるし、水道光熱費も安上がり。初期投資はかかりますが、かなりオススメです。
ちなみに家電屋では「取付工事がー」となりますが、食洗機用の水栓がシンクにあればホースにつなぐだけなので、我が家ではネットで購入しました。
掃除はルンバにおまかせ
ルンバも近年買ってよかったものランキングの最上位に入ります。
ルンバが来るまでは手動の掃除機で、「赤ちゃんがホコリ吸うとよくないから、、」といい別室に逃したり、おんぶしながら週に数回かけられれば良い方でした。
それが今では家を出るときにボタンを押すだけで家中スッキリ。子供は「お父さん」といえないのに「ルンバ!」とは言えるようになりすっかり懐いています。うーん。
機種は色々ありますが、個人的には最上位モデルの1代型落ちがおすすめです。
ちなみにルンバの購入は当初かなり足踏みしました。高価ですし、本当に部屋がきれいになるかわからない。
そこで、試験的にレンタルを検討しました。私達はレンティオというサービスを利用予定だったのですが、ちょうどルンバ公式が全額返金キャンペーンを開始したところだったので、それに乗じてお試しをしました。
いきなりは手が出しにくい、という方は、まずはレンタルから始めることをおすすめします。
ルンバは手放せない家族の一員になりますよ!
ベビーモニターで見守り、夫婦の時間を確保
夫婦の時間を確保するには、やはり赤ちゃんが寝ている時間が最も落ち着けるでしょう。
生後まもなくはつきっきりですが、数ヶ月もすると1人でも寝られるようになります。
でも一人で寝かせるのは不安だし、かといって夜のリビングは明るいし音がするから寝かせられない、、
そんな問題を解決するために、私達はベビーモニターを導入しました。
寝室に子供を寝かせ、モニターを通じて子供の様子を確認することで、安心して映画をみたりゆっくり食事ができます。
これもかなり様々な機種を検討しましたが、オススメなのは以下の機能が搭載されているトリビュートのベビーモニターです。
1.暗闇でも赤外線カメラで子供の様子が確認できる
→音だけでなく、映像で子供の様子が見られることは必須です。
2.カメラを動かすことができる
→寝返りでベッドの端から端へ移動することもあるので、カメラで追う必要があります。
3.スマホ以外の画面で確認できる
→スマホで見られることを売りにするものもありますが、赤ちゃんが寝たら自分もスマホ使いたいですよね。別モニターがあれば常時確認できるので、こちらがおすすめです。
すぐ隣の部屋で赤ちゃんを寝させるとしても、やはりリスクはあります。特に怖いのは寝返りでうつ伏せになってしまうこと。
私達が使用しているのは目の開閉まで精細な映像が真っ暗闇のなかでも確認できるので、生後数ヶ月のころは逐一チェックしていました。
子供の寝息まで拾ってくれるのでとても安心です。今では旅行にも持ち歩く必須アイテムとなっています!
何をしたか伝え合う&感謝の気持ちを伝え合う
人は頑張っただけ認めてほしいし、褒められたいものです。
日々の仕事や家事も当たり前のルーティンとして日常の一部となっていますが、ここにあえてスポットをあてましょう。
我が家のスタイルではありますが、見ていない間にした家事は互いに報告し合います。
「今日は風呂洗っといたよー」とかそんな感じです。恩着せがましく言うのでもなく、あくまでも業務報告です。
会社などの職場では仕事の進捗や成果を逐一報告するのに、家ではそれがなくなってしまうのはなぜでしょうか。
これが「私は頑張っているのに!」といった認識のズレを生む要因ではないでしょうか。
もちろん奥さんは家で子育てに家事に奮闘し、旦那さんは仕事に忙殺されて家事なんてできないという方もいらっしゃると思います。
それでも「私はこうした家事を頑張った」、「俺はこんな仕事を頑張ってお金を稼いできた」と伝えましょう。
こうした会話とそれに対する感謝の気持を言葉で表すことは、大切なコミュニケーションの一部はないのでしょうか。
まとめ
1.産後に夫婦仲が悪くなる要因を理解する
これには女性の心身の変化、睡眠不足、そして2人の時間が失われるという要因が複合的に絡み合うことで生じています。
2.失われた2人の時間は家電で取り戻す
初期投資はかさみますが、食洗機やルンバなどの家電は時間の節約に非常に役立ちます。意識的に2人の時間を作ることが重要です。
3.感謝の気持ちを言葉で伝える。
以上、産後に夫婦仲が悪くなったと悩んでいる方のご参考になれば幸いです。