クレジットカードの仕組みをしっかりと理解している人は、社会人でも案外少ないものです。
今回はクレジットカード選びに際して、クレジットカードがどのように機能しているのか、なぜ現金払いよりもオトクなポイントがつくのかについて解説していきます。
いきなり結論
お得なポイントは、お店がカード発行会社に払う加盟店手数料から生まれている!
クレジットカードは一見怖い、よくわからないといった印象をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、仕組みを理解すれば安心感も高まると思います。
クレジットカードの仕組み
なぜクレジットカード決済はポイント還元があるの?
例えば家電量販店で買い物をするときは以下の流れで決済が進みます。
- お客さんがレジでカード決済をする
- VISA等の信販会社がお客さんに代わり商品代金を立替えてお店に払う
- お客さんは信販会社に月ごとにまとめて利用代金を支払う
その際、図中に赤文字で加盟店手数料というものがあります。
これは、クレジットカードが使えるお店から信販会社に支払う手数料のことで、これがカード発行会社の収入源であり、ポイントの源となります。
では何故加盟店は手数料を払ってまでクレジットカード決済を導入するのでしょうか?
その理由としては、クレジットカード決済の導入により客数増や売上増が見込めるためです。
なぜなら、近年では現金を持ち歩かない人も増え、カード払いができるお店を特に利用する傾向があります。
また、”手持ちの現金では買えないけれど、カード払いで支払いを来月に延ばすことができれば30万円のテレビを買える”といったお客さんもいます。
お店はお客さんの数を増やす、もしくはお客さんが1度に支払う金額を大きくすることで、売上を増やすことができます。そうしたメリットを享受するために、手数料を払ってまでお店はクレジットカード決済を導入します。
そしてカード発行会社はそのお店からの手数料収入を元手に、クレジットカードの利用頻度を高めてもらうためにポイントを利用者に付与します。
こうのような仕組みがあるため、クレジットカードはポイント還元ができます。
ポイント
国際ブランドとは?
引用:AIR DO
これらのロゴは一度は皆さん見かけたことがあるのではないでしょうか?
これらの企業が、クレジットカードの大元である決済システムを提供しています。
決済システムを簡単に説明すると、世界中のどの国のでも、加盟店であればそのカードでお金を立て替えてくれることと理解すればいいと思います。
国際ブランドごとの特徴については、別記事でご説明します。
カード発行会社とは?
画像引用:JALカード,ANAカード,三井住友VISAカード,楽天カード
国際ブランドについて理解したら、続いてはカード発行会社についてです。
ご覧の通り、上の画像のカードはすべてVISAカードですが、カードのデザインはすべて異なっていますね。
これは、同じVISAカードでもカード発行会社が異なるためです。
カード発行会社の役割は、請求書を発行してカード利用者の代金を回収したり、加盟店の管理などを行います(正確にはissuerとacquirerという形態がありますが、簡単に説明するために省きます)
加えて、カード発行会社は利用者に継続的にカードを利用してもらえるよう、各社それぞれの特典を用意しています。
これが、まさにカード選びの肝となる部分になります。
学生のうちに大きな恩恵を受けられるクレジットカードについて、別の記事で紹介していきます!