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絶え間なく押し寄せる試験。
これを乗り越えなければ、待ち構えるのは留年。
その恐怖から逃れるために勉強を重ねますが、入学当初はいくらやっても結果が芳しくありませんでした。
そこでようやく気づいたのです。
「勉強法が悪い」
やみくもに勉強時間を重ねるのではなく、自身の勉強法改善についてじっくりと考えてみました。
医学生のタイプ別分類
- the 正統派
優等生タイプの学生に多く、全体の1割未満でしょうか。教室では前列に座り、全ての講義をしっかり聞いて、抜け目なくメモを取り、おそらく家でもしっかり復習をしている。日常的に講義のまとめを作成し、記憶の積み重ねがあるので試験でも高得点。 - 試験直前詰込派
- ソコソコ派
1と2の中間型。そこそこ講義は聞き、そこそこ勉強はするが、そこそこ部活もやるので、そこそこの点数で通過していく。一概には言えませんが、医学生はザックリこんな感じに分類できると思います。
みんなの勉強法
上記の分類の中で、成績上位層は主に1&2から構成されていると思います。
友人にその秘訣をきいてみました。ポイントは以下の通り。
過去問を集める
これはみんな一緒。自分で解答をつくったり、先輩の解答があればそれにチェックペンをひいて丸ごと覚えてしまう。
美しいまとめノート
A4用紙1枚に1テーマ。図や表を多用し、覚えるべき箇所はオレンジペンで書いて後から赤シートで消して覚える。
見せてもらうと、このまま教科書にできるのではないかと思うほど美しい。
汚いまとめノート
はたから見ると殴り書きの汚い紙切れ。本人いわく、試験で覚えるべきことはここに詰まっている。
レジュメ/教科書を何度も読むだけ
1回目はサーッと。2回目は大事そうなところの目星を付けながら。3回目くらいでは頭のなかで問題形式にしながら(例:神経系を分類せよ)、5回くらいは読み返す。
など様々。
みな受験勉強を突破してきただけあり、各々が確固たる勉強法を編み出していました。
わたしの勉強法
みなの勉強法から学び、自身に合っていそうな点を抽出して以下の方法に落ち着いています。
1.過去問を手に入れる
例え大学入試であろうと定期試験であろうと、試験はやはり情報戦です。部活に入っていなくとも、友人によほど恵まれなくとも、少なくとも1年分の過去問は学年のクラウドストレージやLINEグループから入手できると思います(3年分くらいあるとベストです)。過去問を入手したら、出題形式、出題内容、それらは毎年同じなのかを確認します。
2.講義の要点をしっかり聞く
しっかり聞くといっても、書記の様に一言一句漏らさず聞くのではなく、要点を抑えます。私は過去問を確認しながら講義を聞いています。試験に出す内容は、試験で定着度合いをはかりたいほど重要な内容なのですから、過去問と照らし合わせながら聴き逃してはならない内容を押さえます。テストに出すと明言された内容はレジュメに大きく印をつけておきましょう。
3.2~3週間前くらいからソワソワし始める
忍び寄る試験の足音を感じながらも、まだ手がつかない時期です。そんな時は、一通り過去問を印刷してみましょう。案外印刷には時間がかかります。
4.1週間半前~直前まで過去問の解答作成
出回る資料には先輩たちが既に記した解答が書かれている事が多いのですが、これが往々にして間違っていることも多いです。わたしの場合は参考程度に留め、自分で解答を考え、PCや紙に書いて解答をまとめます。記述式の試験では、他人の文章を頭に入れるよりも、自身で解答の流れを構築してから出力するほうが効率がいい気がします。
5.覚える
わたしに欠けていたのはこの工程。1~4までの過程はただの作業であって勉強でもなんでもありません。でも、解答づくりとかまとめづくりは手を動かした気になるし時間もかかるので、勉強した気になれます。本当に優秀な人はまとめた後に何度もそれを頭に叩き込んでいますし、本当に効率がいい人はまとめる時間など飛ばしてレジュメ眺めながらそれを脳内で延々に再生しています。それに、この作業は1分でもスキマ時間があればできる。ちょっとした移動時間に「脱水時の機序は?」とか頭の中で問いかけて、箇条書きで流れが説明できるようにします。友達と問題を出し合うのも、相手が知ってて自分が知らないと焦るので、より勉強するようになるのでオススメです。
6.汚いまとめを作る
5の過程でどうしても覚えられないものは、A4の紙に青ペンでメモを作ります。この時は文章にせず、図や箇条書きで構成を書くのみです。青色を使うのは鎮静効果で試験期間の発狂を抑えるとか、白地とのコントラストが良いなど諸説ありますが、1回目の大学受験の頃から青色ボールペンで書きなぐり勉強をしてきたので自身にはしっくりきます。
とにかく安い紙とペンをまとめ買いしましょう
7.覚える
6のメモは持ち歩き、スキマ時間を利用して頭で再生します。就寝前には1日の学習事項を30分ほどで高速総復習する。翌朝も早い時間に同じことをする。すると、記憶の定着はかなり良くなります。
結果
以上の勉強法で、今のところ連続で成績優秀表彰を受けています!
引き続き様々な人に勉強法を聞きまわって、より効果的な勉強法を探し続けています。
勉強法の本を参考程度に読むのも役立ちます。
中でも以下のものは少し古くてもオススメです。
漫画でイメージを掴むのも大切です
まとめ
・自分の勉強法を把握する
・作業と勉強を混同しない=覚える時間をつくる
・スキマ時間で繰り返す
・友人に聞いたり勉強本を読んで方法を模索し続ける
といったところが重要なポイントでしょうか。
勉強法には合う合わないがありますが、少しでも参考になればと思います!