医学部学士編入試験

私大文系卒の私が医学部に合格するまで

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受験のはじまり

私が医学部受験を本格的に考え始めたのは新卒1年目の終わり頃でした。

激務といわれる総合商社ですが、運良く入社時から残業規制が始まり原則20時以降の勤務は禁止となりました。取引先との会食も110運動(1次会で終わり、夜10時終了)が徹底されていたため、ワークライフバランスという観点からは非常に恵まれていました。

よって勤務後や週末に少しずつ情報収集をはじめていき、医学部合格の可能性を探りました。

バックグラウンド

・公立高校に通い私大文系専願(化学を履修したが内容は何も覚えていない)
・大学時代も文系、経営学を学ぶ
・大学を1年間休学して英語習得のため米国へ交換留学、現地で経営学を学ぶ
・TOEIC950を取得
・総合商社へ入社、医療ビジネスに携わる
・身内に医療関係者はいない
・お金もない

数学嫌い、化学物理の知識ゼロ、根っからの文系でした。

情報収集

情報収集はネットや本を活用しました。学士編入試験で検索して、様々な人のブログや2chの情報を漁っていました。そして、KALSという河合塾の社会人向け予備校があることを知ります。高校時代に通った河合塾に今更か、と考えながら説明会の予約をしました。

週末に新宿校の校舎へ向かうと、下は10代上は60代と幅広い年齢その方々が集っていることに驚きます。2時間ほどのガイダンスでは近年の学士編入試験の動向を事細かに無料で解説してもらえます。セミナー後にKALSスタッフの方や合格者の方との個別相談も可能なので、3回ほど無料ガイダンスに通い合格の可能性を探りました。

なんとなく受験を考えている人も、プロの話を伺うのは時間の節約にもなります。おすすめします。

この時点で文系卒の合格者の存在を知り、やればできそうだなという気持ちに。


勉強開始

受験戦略

・なるべく早く合格する
・日本全国どこの大学でもいい
・学費的にできれば国立、私立でも奨学金や教育ローンでなんとかなるだろう
・バックグラウンドが活かせると考え、学士編入試験に絞る
・生命科学と英語の2本で勝負できる大学

私大文系という医学部とは程遠いスペックから、なんとか合格にこぎつける唯一の方法。それは生命科学と英語の二本立てで合格可能性のある大学を目指すことです。学士編入試験において英語ができる事自体は大したアドバンテージにはなりません。その利点は、生命科学の勉強に集中できることにあります。もはや生命科学のみを攻略すれば良い。ということで、生命科学の勉強に手をつけることにした。

勉強方法

1.「理解しやすい生物-文英堂」を読む→失敗
2. KALSのテキストをヤフオクで買って勉強する→失敗
3. KALSの通信講座を受講→成功

生命科学というバックリとした名前の付けられたこの科目は、要は医学部2年生終了レベルの内容を問う科目です。具体的には細胞生物学,生化学,分子生物学,生理学,免疫学などを含みます。この構成は高校生物の理解を前提に積み重ねられていきます。よって高校生物すら履修していなかった私はそこからスタート。

100万円弱のKALSの受講料に踏ん切りのついていなかった私は、まずは「理解しやすい生物-文英堂」を読むことからはじめました。残念ながらこれは時間の無駄に。確かに良本で内容は非常に分かり易いです。しかしながら、そもそも学士編入試験における要点がわからなかったので、植物の項目を読みながら「これ意味あるのか?」と疑心暗鬼に。この時点での失敗は、何を対策すればよいのか理解していなかったことにあります。

まだまだ100万円を払う踏ん切りのつかない私は、ヤフオクKALSの生命科学基礎テキストを2万円程度で仕入れました。このテキストと理解しやすい生物を併用すると、悪くはありませんでした。しかし、時間の無駄であった。この時点での失敗は、勉強の要点は理解したのですが、ペースが作れず、効率が悪く、疑問が生じると相談相手もいないので深みにはまるところでした。

結局、観念して初ボーナスをKALSへ捧げました。この時もまた運よく、ネットを介した通信講座が始まりました(以前は校舎まで行ってライブorDVD講義を視聴する必要があった)。KALSを初めてからは、効率よく勉強出来ている実感がありました。

何が良いかというと、全く見識のない分野の勉強というのは、そもそも何をすれば良いのかがわかりません。それを「ここ勉強しといてね」と道筋が示されれば、仕事で忙しい毎日の中でもペースを生み出すことができます。分からない箇所は講師に質問できますし、入試について様々な情報も容易に収集できるようになります。私にはKALSで学ぶ方式が適していました。

勉強時間、場所

・出社前6:30-8:00、昼休み1h、帰宅後、週末
・夜は会食も多く、主に週末の勉強が多かった
・自宅、カフェ、公立図書館をぐるぐる

勉強時間の確保は働きながら学士編入を目指す方にとっては大きな問題です。まして密かに医学部受験してますなんて上司には口に出せなかったので、隠れキリシタンのごとくタイトルを隠したテキストを持ち歩いてコソコソと読んでいました。出張時の移動時間なんかもスキマ時間を見つけて勉強しました。

⇣昼休みに読んでいてもバレない怪しげ目張りテキスト

 

先述のオンライン講座により、iPadさえあれば講義が受講できるようになりました。週末に1.5倍速で講義を聴き、平日のスキマ時間を活用して復習をしました。KALSの基礎シリーズから完成シリーズまではおよそ4ヵ月ほどで1巡目を終えたと思います(終えただけで頭には入っていない)

受験

・勉強開始から間もないが、とりあえず受験した
・文系の合格実績のある国立大学に願書提出:富山、滋賀、琉球、鹿児島、大分、北海道、山口→1次試験→不合格
・学士編入を行っている私立大学にも願書提出→1次試験→合格→2次試験→合格
・最終的に私立大学から合格を頂く

試験には合格点があり、それは100点満点で無いことが多い。従って勉強が仕上がっていなくとも、合格する可能性は大いにあります。なので、勉強が仕上がっていようがなんだろうが、とりあえず受験を開始することにしました。よって、KALS受講開始から数ヵ月程度で全国各地の大学へ受験をしにいきました。

国立大学の学士編入試験は本当に社会人を受け入れたいのかと思うほど平日の試験が多いです。これも社会人で医学部を志す方にとっては障壁となります。私の会社は理由なしに比較的自由に有給とれるのですが、何故か1度だけ生前葬という怪しげな理由を述べて有給を取得しました。それでも富山大学受験の際には急遽受験前日まで海外出張となり、客先で乾杯攻撃を受けゲロゲロの状態で帰国、受験に臨んだりもしました。(1科目を受け終えて試験会場を後にし、新幹線を待ちながら寿司屋で飲んだのはいい思い出です)

国立大学は全滅でしたが、私立大学から1校、1次試験通過の知らせを頂いた。

2次試験は面接とグループワーク。就活経験もあり、自身としても得意分野でした。
対策としてKALSで2次試験の過去問題を閲覧し、東京渋谷のメルリックス学院で面接対策講座を申し込みました。メルリックスは私大医学部の情報が多く、約1万円で情報収集と2次試験対策ができるのであれば安いと思います。数名の参加者と模擬グループワークをしたり、講師の方数名と想定面接をしました。

2次試験は想定どおりの質問に答え、グループワークもチームに恵まれ手応えがありました。

結果合格

およそ半年の受験生活でした。

まとめ

・戦略をたてる
・バックグラウンドを活かす
・周囲の協力を得る

合格までには2~3年かかるだろうと見積もっていたので、半年での合格は自身でも驚きでした。
数ヶ月かけて様々な人から情報を収集して練った戦略と、国立大学に固執しなかったことが早期の合格につながったと考えられます。

受験戦略は個人のバックグラウンドや置かれている状況によって大きく異なります。やみくもに勉強を始めるよりも、じっくりと戦略を練れば、後は時間を見つけて計画どおりに勉強を進めるだけとなります。。

また、人それぞれ歩んできた人生の中には必ず編入試験で活きる経験があるはずです。自身は就活のときにそれを掘り出しておいたので、志望理由の作成や2次対策が容易に出来ました。例えばベタですが「絶対内定」などの本を活用して自身の過去を振り返るのも良いかもしれません。



最後は、自身の家族や大切な人の協力を得るに越したことはありません。

身近なヒトの協力は受験生活の中でも心の拠り所となり、落ち着いて勉強を続けるために必要だと思います。

以上、大まかに合格までの過程をまとめました。

今後他の記事でもこれまで得られた情報を発信していきたいと思います。

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