鹿児島大学医学部学士編入試験の概要
・募集人員は10名(H30年度より地域枠3名が廃止され、門戸が広がります)
・試験日程が土曜日
・2年後期編入は2年前期編入へ
・文系卒の方の合格実績多数あり(KALSでの対策と相性がいいと思います)
・大学HPで過去問を積極公開しています(鹿児島大学医学部学士編入試験過去問)
・過去問公開や日程など、全体的に学士編入生を受け入れます!という配慮にあふれている大学で、個人的に非常に好感をもっています。
鹿児島大学のアドミッションポリシー
豊かな人間性と高い倫理観,医療人としての適性をそなえた,多様な専門能力を有する大学卒業者で,
1)自然界や人間社会についての幅広い基礎学力と問題解決力
2)医療や医学,生命科学などに対する関心
3)地域や国際社会への関心と社会に貢献する意欲
4)互いを尊重し,思いやりいたわる心
5)話を正確に聞き,自分の意見を論理的に伝える能力
6)学習意欲があり,自主的に学習する力と習慣 を備えている人大学HPより引用
分かりやすいポリシーで、ここまで噛み砕かれていると自己PRの内容にも絡めやすいです。
鹿児島大学医学部医学科の教育の特色
離島へき地を含む広範で多彩な鹿児島の医療圏を理解し,そこで求められる臨床能力を修得し, 国際的な視野を延ばすことのできる教育を行い,優れた臨床医と研究基盤の育成を図っています。
新たな教育到達目標を設定し,平成28年度入学者より,カリキュラムを改訂しています。
学士編入学で入学した学生は,一般入学生とともに ・課題の問題解決をグループ学習で修得するチュートリアル教育 ・臨床実習前のシミュレーション実習 ・離島へき地での臨床実習 などを特色とするカリキュラムで学びます。マイアミ大学で臨床実習を行うことも可能です (選考あり)。
学士編入学者には,地域医療機関での自主実習やボランティア活動に積極的に参加するよう指導をしています。 また,様々な背景と経験,関心を持つ学生のニーズに対応するため,助言指導教員が個別に指導する体制をとっており,諸科目の履修と活動を通じて,社会から求められる医師の基盤育成を行い ます。大学HPより引用
なぜ鹿児島大学なのかという問いに対して考える上でも、特色が明記されていると非常に分かりやすいです。地域医療に関心がある、国際的に活躍したい、実習が豊富、様々な特徴が提供されています。こうした内容に対して自身の過去の経歴を絡めると面接の応対も非常に良い印象となります。
面接試験
鹿児島大学の学士編入試験では、筆記試験が200点満点、面接試験が100点満点の合計300点で評価されます。総合得点が同点の場合は面接試験の点数が上位の者を合格させるとしています。
形式は15~20分で、受験生1名に対して面接官4名が試験を行います。
質問内容は
・アイスブレイク(鹿児島は来たことある?今日はどういう交通手段で来た?)
・自己紹介をしてくださいor自己PRをしてください
・大学時代に打ち込んでいたことは
・リーダーシップ経験について
・なぜ医師を目指すのか
・他の医療職ではダメなのか
・将来医師としてどのようなキャリアを歩むつもりか
・併願の状況について
・なぜ鹿児島大学なのか
・鹿児島県の医療問題とその解決策について
となります。他の大学と比べて大きな相違はありませんが、面接前に各都道府県が抱える医療問題は頭に入れておく必要があります。
全国で共通なのは地域間および診療科間での医師の偏在問題なので、例えば県北部、県中部、県南部でどういった状況なのか、離島がある地域の医療状況は着目すべき点となります。