医学部学士編入試験

旭川医科大学の医学部学士編入面接試験



旭川医科大学医学部学士編入試験の概要

・平成30年度入学の募集人数は10名(うち5名は地域枠で北海道出身者限定)
TOEICもしくはTOEFLのスコア提出必要
推薦書1通の提出が必要

医学部学士編入試験は提出書類が多いほど敬遠される傾向にあるので、こうした書類をきちんと準備できる方は有利となります。英語のスコアは私だったらTOEICの方が簡単ですからそちらをチョイスします。しかし、弘前大学との併願を考えると余裕のある方はTOEFLを選んでおくと良いかもしれません。旭川は1月の平均気温が零下7.5℃となる厳しい環境ですので、その厳しさを理解できる地元出身者を地域枠として確保したい思惑がみえます。

旭川医科大学のアドミッションポリシー

「医師・看護職者としての適性とともに地域社会への関心を持ち、自らが問題を見つけ解決する意欲と行動力を持つ学生」

(具体的な学生像)

『医師・看護職者としての適性』
1.病める人に限らず,他者を思いやる心を持つ学生

2.人命に限らず,全ての生命の尊厳を理解し,社会的規範・道徳に沿って,自らの行動を律することのできる学生

3.他者を尊重し,良好な関係を築くことのできる社会的能力を持つ学生

4.幅広い分野の教養を身につける努力をしている学生

5.最新の知識や技術を身につけるため,学習し続ける学生

 

『地域社会への関心』

1.自らの居住地域及びその住民に対して愛着を持つ学生

2.広い地域 (北海道や他の都府県,国,世界レベル)の事柄に対して関心を持つ学生

3.医療に限らず,広く地域社会一般の事象に対して関心を持つ学生

 

『自らが問題を見つけ解決する意欲と行動力』

1.新たな事象に対して,自ら持つ知識・技術を独創的な視点から論理的に応用し,自らにとって未知の問題点を抽出できる学生

2.未知の問題点を解決するために行動し,新たに学ぶことのできる学生

3.豊富な知識量のみならず,他の領域への応用など,自らの持つ知識を活用することのできる学生

引用:旭川医科大学HP

一般入試と同様のアドミッションポリシーを掲げていますが、内容が他大学と比べても具体的で充実しています。

面接試験

旭川医科大学の筆記試験の配点は400点、面接試験は300点となっています。面接試験は集団面接と個人面接に分かれており、集団面接では態度,自分の考え及び人とのやりとり等を問う試験、個人面接では態度,自分の考え:人間・社会・医療に関する関心・問題意識,自己評価能力等を問うものと公表されています。

集団面接

集団面接とありますが、実質グループディスカッションとなります。旭川医科大学では午前中にこの討論を2回行います。

過去のテーマは以下の通り。

・長寿者が書いた文を基に、長生きすることについて討論せよ
・現在は20歳とされている飲酒・喫煙可能年齢の引き下げについて討論せよ
・医療崩壊は医師数の増加により解決できるか
・モンスターペアレントの出現と対応について
・AIの出現と医療従事者の職務について
・高等教育無償化が100年後の人材確保に与える影響について

個人面接

個人面接は午後に行われます。受験者1名対面接官3名12分の面接を1回行います。

過去の質問は以下の通り。

・1分間で自己紹介
・なぜ医師になりたいのか
・医師としてどのようなキャリアを歩みたいか
・過去の研究内容について1分間で説明
・大学時代何をしてきたか
・他大学の併願状況について
・北海道の医療事情について
・地域医療についてどう考えるか
・遠隔医療について知ることを述べよ
・旭川医科大学があなたを合格させることでどのようなメリットがあるか
・旭川医科大学の特徴について知ることを述べよ

まとめ

旭川医科大学は出願書類の多さとその立地から敬遠されがちですが、筆記試験の傾向はKALS等で十分対応できるものです。2次試験も奇をてらった出題はありません。こうした大学こそチャンスと捉えることで、他の学士編入希望者との差別化ができるのではないでしょうか。

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